去年の6月頃からサーバリックスに関するブログ・ツイートなどが増え、ネット上で色々と不安が広まっています。そこでサーバリックスに関して私が調べた事をブログにまとめておきたいと思います。
医療関係者や有志の方達とサーバリックス・子宮頸がん予防ワクチンに関するWikiを作成することになりました。 まだ、作成途中ですがcervarix @ ウィキもご覧下さい。
ここで取り上げるのは次の4点 サーバリックスで不妊になるのか?、 サーバリックスは危険なのか? サーバリックスの効果とは?、 サーバリックス接種時の注意事項 です。
また、おまけとして「【桜井裕子】子宮頸癌予防ワクチンの危険性[桜H23/1/7] を観ての私の感想」「南出氏の発言を書き起こしたもの」もあります。
また、当ブログの薬害:サーバリックス不妊説その1を読んでいただくと、私がこの問題にどうして首を突っ込む事になったかがわかります。私も最初は不妊説を信じてしまったくちです。
サーバリックスで不妊になるのか?
最初に、何故サーバリックスを接種すると不妊になると言われ始めたのか? それは南出喜久治氏のYouTube動画「サーバリックス子宮頸がんワクチンによる民族浄化/弁護士 南出喜久治」が発端になっています。この動画及び派生動画は度々削除されるので興味のある方はYouTubeで「南出 サーバリックス」で検索するとすぐに分かるので参照してみてください。なお、私がこの動画を見て南出氏の発言を書き起こしたものをこの記事の最後に転載しておきます。
さて、南出氏はサーバリックスが断種ワクチン・不妊ワクチンと訴えているが何を根拠にその様な事をいっているのだろうか?それは、境春美・木村三生夫両氏による「どうなる今冬のインフルエンザワクチン WHOによるパンデミック宣言の真相解明のために欧州会議が調査を開始」という論説が発端のようである。この論説が41ページにある「注10」が南出氏の主張と全く同じです。そこには次のような記述があります。
スクワレン(ノバルティスファーマのMF-59,GSK のAS04に含まれる)は1998年にペット用のワクチンのアジュバント-9を人間用に開発したものであり,アジュバント-9を接種された動物は不妊症になるという.2009年12月22日,わが国でGSK のヒトパピローマウイルスワクチン(商品名 サーバリックス)が発売された.サーバリックスに添加されているアジュバントはAS04である.AS04アジュバント複合体はグラム陰性菌Salmonella Minnesota R595株のリポ多糖の非毒性型誘導体である3-脱アシル化-4’-モノホスホリル リピッドA(MPL)34)と水酸化アルミニウムより成ると添付文書に書かれている.さて,リピッドは油/脂肪酸である.そして,MPL こそFDA,NIH,米国国防省が1998年に至急の手順で臨床試験を行った新遺伝子組み換えAnthrax vaccine に使用された2種類のスクワレンをベースとするアジュバントの1つである33).(もう1つはカイロン社のMF59-これはノバルティスファーマのA(H1N1)2009<単価ワクチン>に添加されている)34)その他に,MPL(AS04)はスクワレンがベースであるという情報も複数インターネットに掲示されている113-116).
この文章を簡単に纏めると、「以前、動物用不妊ワクチンにアジュバンド-9が使われていた、アジュバント-9を投与されると不妊になる。そのアジュバンド-9に改良に改良を重ねたのがサーバリックスで使用されているアジュバントAS04である」という感じです。まさにサーバリックスを接種すると不妊になるような記述である。しかし、境・木村両氏はアジュバントのことを理解しているのだろうか?
まずはWikipediaでアジュバントを調べてみよう。アジュバント - Wikipediaこれには次のように書いてあります。
アジュバントは、抗原性補強剤とも呼ばれ、抗原と一緒に注射され、その抗原性を増強するために用いる試薬である。
さらに、サーバリックスに使用されている「水酸化アルミニウム」を主としたアジュバントに関しては次のように書かれています。
- 沈降性アジュバント(抗原が吸着する無機物の懸濁剤)
- 水酸化ナトリウム、水酸化アルミニウム(アラム、Alum)、リン酸カルシウム、リン酸アルミニウム、ミョウバン、ペペス、カルボキシビニルポリマーなど。
- 病原体やある抗原を吸着し、接種局所病原体を固定する利点もあるが、その性質の為、接種部位が硬結しやすい。
つまりアジュバントとは、「抗原を不溶化することで組織に長くとどめ、抗原を徐々に長期間遊離させること」「投与局所に炎症を起こし、マクロファージが集まり抗原が貪食(食作用)されやすくなり、抗原提示が効果的に行われる」「投与局所や所属するリンパ節の、T細胞やB細胞の活性化を強める」という作用のために使われているにすぎない。
素人の私が調べたものに信憑性がないと言われる方もいると思うので、次のリンク先の「薬作り職人のブログ」をよく読んでみて下さい。「輸入インフルワクチンで不妊」は嘘・デマです。ここには次のように書いてあります。
不妊ワクチンは、「精子または卵子を構成する特殊なタンパク質を体内に投与し、体内でこのタンパク質に対する抗体を作って、精子や卵子に対する免疫反応を起こし、不妊を起こす」というものです。
ここで、気をつけなくてはいけないのは、「不妊ワクチンが不妊を引き起こす原因となる物質」は、「動物の精子または卵子を構成する特殊なタンパク質」だということです。アジュバントは、「動物の精子または卵子を特殊な構成するタンパク質」に対する抗体を産生する「手助けをする物質」に過ぎません。
だから、アジュバントだけを投与しても、不妊は起きません。「動物の精子または卵子を構成する特殊なタンパク質」を含まないインフルエンザワクチンに、アジュバントが添加されたからと言って、不妊が起こることはありません。
アジュバントとは、あくまでワクチンの働きを促進させたり、長期に渡って効果を持続させたりするだけであって、決してアジュバント自身が不妊を引き起こすということはない事が分かります。つまり、南出氏の主張の元となる境・木村両氏が訴えていた「アジュバント-9を接種された動物は不妊症になる」という主張自体が間違いであることが分かります。
また、「そもそも何故アジュバントを使わなければいけないのか?」という疑問もあると思います。その答えは同じく「薬作り職人のブログ」のワクチンの隠し味「アジュバント」。を読んでみると分かると思います。
すなわち、不妊作用を起こすためには「体内で【精子または卵子を構成する特殊なタンパク質に対する抗体】を作って、精子や卵子に対する免疫反応を起こす必要がある」しかし、本来子宮頸がんの予防のために作られたサーバリックスには精子または卵子を構成する特殊なタンパク質は入っておらず、それを接種したとしてもこの様なタンパク質に対する抗体は体内で作られるはずがない。従って「サーバリックスにより不妊になる」というのは全くの嘘・デマであると結論します。
また、サーバリックスは日本が導入する前にすでに100ヶ国以上の国々で使用されており、日本はサーバリックス後進国とまで言われています。それらの国々で未だにサーバリックスで不妊になったという様なことは起きていません。これはサーバリックスにより不妊になるというのは全くの嘘・デマであるというこの結論を補強するものでしょう。
サーバリックスは危険なのか?
サーバリックスは危険だと訴えている人がよく指摘するサイトの1つに「THINKER - 子宮頸がんワクチンの危険性」というサイトがあります。 まずはこのサイトを引用しながら話をして行きたいと思います。また、THINKERからの引用分はこの文章に施されたのと同じ背景色をつけており、引用文に対する私の意見は【】で囲ってあります。THINKER以外の話題についても後述しますのでそれだけみたい場合はリンクを利用して下さい。
- THINKER
- サーバリックスは臨床試験をしていないといわれているけど?
- サーバリックスで失神する人がたくさんいるけど?
- インドで子宮頸癌ワクチンによって大量に死者がでたって聞いたけど?
- サーバリックスの副反応がひどいって聞いたけど?
子宮頸がんワクチンの危険性
昨今話題となっているワクチンのひとつに、「子宮頸がんワクチン」があります。
テレビや新聞の情報を見ているだけでは、想像できないかもしれませんが、このワクチンは、予備知識なしで、気軽に接種してよいものではないようです。しかし、一般には広く、「子宮頸がんを100%予防できるワクチン」のようなイメージで宣伝されています。
すべてのワクチン接種には、死亡例を含む副反応があります。 それは、この子宮頸がんワクチンにおいても、例外ではありません。
本来、人の命を守る役目を担うはずの製薬会社、医療機関および政府が、接種を考慮するのに必要な情報をわかりやすく国民に提供せず、良い面ばかりを伝えています。こういった社会の風潮に警鐘をならす想いで、言及することにしました。
【ワクチンや薬に100%安全ということなどありませんので、ここまでは特に問題はありません。】
「子宮」という言葉を聞いて、ともすると、この話は自分には関係ないと思われた男性もいるかもしれません。しかし、世界の動きをみていると、どうもそうは言ってられなさそうです。
特に最近のアジュバンド(免疫賦活剤または免疫増強剤)を添加した各種の新型ワクチンがもたらす人体への長期的な影響については、いまだ実験段階にあり、不妊症を引き起こす可能性が、ささやかれています。
子宮頸がんワクチンも例外ではありません。大げさに聞こえるかもしれませんが、ワクチンは、もはや人類の存続問題としてみたほうがいいでしょう。
ことの全貌をよく理解していただくために、「子宮頸がん」と「子宮頸がんワクチン」についての基礎知識をまとめてみました。
【アジュバントを添加したワクチンがもたらす長期的な人体への影響が不明確な事は認めます。理由はアジュバントが出来、承認され、使用されるに至るまで50年100年という長い期間がないからです。しかしそれは疼痛などの副反応であり、不妊症を引き起こす可能性まで言及するのはどうでしょう?不妊になるかどうかはサーバリックスで不妊になるのか?で述べた通りです。】
「子宮頸がん」とは
「子宮頸がん」とは、子宮の出口付近である子宮頸部(しきゅうけいぶ)にできるがんです。子宮の中にできる「子宮体がん」と異なります。
『がん』と聞くと、がん家系の人は、自分も罹りやすいと思いがちですが、子宮頸がんは遺伝に関係なく、原因のほぼ100%は、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染によって起きるとされています。多くの場合、このウイルスは性交渉によって人から人へ感染するとされ、中でも発がん性のあるHPVには、女性の約80%が一生に一度は感染していると推定されます。このため、性交渉経験のあるすべての女性が子宮頸がんになる可能性を持っているとされています。
子宮頸がんは、近年、20代後半から30代の女性に急増し、発症率が増加傾向にあります。現在では、がんによる死亡原因の第3位で、女性特有のがんの中では乳がんに次いで第2位。特に20代から30代の女性においては、発症するすべてのがんの中で第1位となっています。
【前半は子宮頸がん及びHPVに関する正しい情報が載っています。後半は図録 がんの部位別死亡率の推移を見てみると、子宮がん(子宮頸がんを含む)の死亡率は1975年を境にして2位から転落し2009年時点では7位となっているようです。ただ、統計のとり方の違いなどがありますし、個人的には予防できるがんなら予防した方がいいんじゃないの?というスタンスなので THINKER における子宮頸がん(「子宮頸がんワクチン」じゃなく)の危険性の強調に関しては見なかったことにします。】
子宮頸がん、原因はウィルス
ドイツ人のウイルス学者であるハラルド・ツアハウゼン氏は、1976年に「HPVが子宮頸がんの原因である」という仮説を発表しました。そして、1983年に子宮頸がん腫瘍の中にHPV16型のDNAを発見しました。翌年には、HPV18型のDNAも同腫瘍中に発見し、この研究結果を元に2006年には、子宮頸がんワクチンが製造されました。
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、パピローマウイルス科に属するウイルスの一種で、現在確認されているだけでも約200種類あります。このウイルスは、大きく2種類に分けられます。皮膚に感染する上皮型と粘膜に感染する粘膜型です。
この粘膜型のうち、発がん性の高い15種類が、子宮頸がんの原因とされています。 具体的に示すと、HPV16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59,68,73,82,(ときに26,53,66) 型です。
実際には、これらの発がん性HPVに感染しても90%以上は、免疫により体内から自然に消失するため、子宮頸がんに進展するのは、約0、1~0、15%とごくわずかです。 また、子宮頸がんになるまでには通常、数年~十数年かかると推測されています。
【ここではHPVに関して述べています。子宮頸癌 - Wikipediaとは多少の数字の違いが認められますが、特に間違ったことは書いていません。ただし、HPVに感染した場合子宮頸がんに至るのは1%以下でしょうが皆無ではないのも確かです。】
そのため、子宮粘膜に異常が見つかったからといって、安易に手術するよりも、観察が大事であるという専門医もいます。
【これはどうなのでしょうか?私は専門家ではないので手術をするしないに関してはよく分かりませんが、子宮頸がん予防ワクチンに関して述べているのであるから、予防の話の中で手術の事を述べるのは少し不自然に感じます。ちょっと論点を外すために付け加えたようにみえます。】
子宮頸がん予防ワクチン
現在、子宮頸がん予防ワクチンとして、米・メルク社の「ガーダシル」と英・グラクソ・スミスクライン社の「サーバリックス」があります。2010年3月現在、国内で厚労省に認可されているのは、後者のみです。
製造元の英・グラクソ・スミスクライン社によれば、「予防効果がどのくらい続くのか」 「追加接種が必要か」については、まだ不明とのことです。 同社は、「半年に3回の接種で、最長で6.4年間くらいは、HPVの感染を防ぐのに十分な量 の抗体ができる」としています。
【ここで述べられている6.4年とはサーバリックスの追跡調査を行った期間です。サーバリックス製品情報>サーバリックスの接種時期-5における「海外データにおけるシミュレーション」のグラフの下の注意書きで確認出来ます。また、サーバリックス製品情報>サーバリックスの接種時期-4においては「少なくとも7.3年にわたり、HPV 16および18に対する抗体価が自然感染時の13倍以上および11倍以上に維持されました。」とあるので、数字の多少の差異はありますが概ね正しい情報です。また、「抗体価」というのは、動物がウイルスに感染すると血清中に抗体を産生するが、ウイルスなどの蛋白質(抗原)に対して産生された抗体の量を示す指標であり、血清を2倍ずつ段階的に希釈していき、抗原抗体反応により抗体価を決定します。そうすると、ある段階で抗原と反応しなくなり、この反応しない一段階手前の血清希釈倍数の逆数を抗体価として表します。例えば、1/2、1/4、1/8、1/16、1/32、1/64、1/128と順次希釈し、抗原抗体反応で1/64以上に希釈した血清で反応がなくなれば抗体価は32倍ということになります。】
この子宮頸がんワクチンが予防できるのは、HPV16型と18型です。 全ての発がん性HPVの感染を防げるものではありません。
「ワクチンを接種しても子宮頸がんにかかる可能性がある」と製薬会社もはっきりと述べています。また、特筆すべき点は、日本人の子宮頸がんの原因はHPV 52・58型が比較的多く、HPV16・18型は全体の約60%ということです。そのためHPV16・18型予防に製造された輸入ワクチンは、日本人には予防効果がさらに限定的であるということです。(HPV52・58型に対する予防効果は10%程度)
【「HPV16/18型が全体の60%である」と自身で書いてあるのにHPV52/58型に拘った書き方になっています。「52/58型が比較的多く」と書いてありますが数値には言及していません。何故なのでしょうか?少なくとも40%以下である事はこの文章から分かります。サーバリックスのよくある質問には次のように載っています。「海外においてHPV16/18型に近縁の型であるHPV31/33/45型の予防効果も認められており、全てのタイプの発がん性HPVに対する予防効果は、約70~80%になることが期待できます。」また、このことから「全てのHPVの型に対して有効というわけではない」というのは正しい情報ですが予防効果がほとんどないような書き方は関心しません。しかしHPV52/58型に対する予防効果が10%というのはどこから出て来たのでしょうか?それが正しいとするならグラクソ・スミソニアン発表の予防効果70〜80%に加え52/58型の予防効果10%もあるということなので、これも見なかったことにします。】
ワクチンの接種対象
「サーバリックス」の接種対象は、10歳以上の女性となっています。(2010年の時点)また、諸外国における子宮頸がんワクチンの推薦接種対象も、主に9歳から10代前半までの女児です。
同ワクチンは、HPVにすでに感染している人には、効果がなく、また同ウイルスの増殖を刺激するという報告があります。 これらの理由から、諸外国では、性交渉をまだ経験していない、HPV感染前の小中学生の女児を優先接種対象として、早期に接種を済ませる政策がとられています。
【高リスクHPV(子宮頸がんになる可能性が高い)の年齢別陽性率を見てみましょう。HPV Q&A (1)のA4が分かりやすいと思います。グラフで10歳代となっているのは15歳〜19歳のことです。この時点ですでに42%、20〜24歳では40%の女性が高リスクHPVの陽性反応が出ていることが分かります。インフルエンザワクチンでも病気にかかってからでは遅いことは分かりますよね。あくまでワクチンは病気にかかる前に接種するものです。また、HPVは性交渉で移る場合が多いことを考え合わせると、性交渉のないまたは限りなく少ない10歳からの接種というのは不思議ではないと思います。この記事も冷静にみてみれば特に問題はありません。】
海外で疑問視される「子宮頸がんの原因」と「ワクチンの必要性」
さて、現代の医学の通説上、子宮頸がんの原因とされるHPV(ヒトパピローマウイルス)ですが、「実は、このウイルスには子宮頸がんと直接の因果関係がない」と指摘するレポートがあります。
「子宮頸がんワクチンの大ウソを暴く」-マイク・アダムス著、(原題”The Great HPV Vaccine Hoax Exposed”) の中では、アメリカのFDA(連邦食品医薬品局・日本の厚労省にあたる機関)が、子宮頸がんワクチンを認可する以前の2003年の時点には、「HPVは危険なウイルスではなく、感染しても自然に消滅するものである。 健康への長期的な悪影響はなく、子宮頸がんとの関連性はない」と認識していた事実が明らかにされています。
ヒトパピローマウイルス自体は、ごくありふれたウイルスであり、健常者の命を危険にさらすようなものではないということなのです。
更に、マイク・アダムス氏は、このレポートの中で、子宮頸がんワクチン「ガーダシル」が、逆に子宮頸がんの発生リスクを44.6%も増加させることを示すFDAの書類を取り上げています。
さらに同氏は、「この子宮頸がんワクチンは、無益であるばかりか、有害である。さらにその目的は、大手製薬会社の利益以上に、今後のアメリカ政府による ” 各種ワクチン強制接種政策 ” の実施の先陣を切るものである」可能性を指摘しています。この分析を裏付けするような動きが、実際にアメリカ国内で進行中であることは、事実ですが、これについては後述します。
【ここまでの文章は下記の「特別レポート HPV(子宮頸癌)ワクチンの大インチキを暴く」と同じです。HPVが子宮頸がんの原因ではないということに関しては、選挙前.comさんの「「子宮頚がん予防ワクチンの危険性」提言に対する調査結果」の「◎FDAがHPVは子宮頸がんの原因で無いと指摘した件について 」を見てもらえば分かるようにFDAがHPVは子宮頸がんの原因ではないと言及したことはありません。私は証拠となる原文へのリンクもないマイク・アダムス氏より原文がはっきりと分かる選挙前.comさんの主張の方が信じるに値すると思います。本が売れるためなら嘘でも書く人がいることは過去の例から分かりますよね。】
詳しくは、これらの内容を日本語で読めるサイトがありますので、ご覧ください。
- 特別レポート HPV(子宮頸癌)ワクチンの大インチキを暴く
http://tamekiyo.com/documents/healthranger/hpv.html- 著名科学者が警告するHPVワクチンの危険性
http://tamekiyo.com/documents/mercola/hpv.html- ハーパー博士に精神的圧力をかけたのは誰?
子宮頸癌の専門家がHPVワクチンの警告を撤回した!
http://tamekiyo.com/documents/healthranger/harper.html
【「著名科学者が警告するHPVワクチンの危険性」に関しては、この著者はまず「子宮頸がんで死亡する確率は非常に少ないのにワクチンを接種する必要があるのか?」という考えから始まります。しかしその可能性は0%ではないわけだし予防できるものを予防して問題があるとは思えません。続いて「子宮頸がんワクチンを接種すると不妊になる可能性もある」とも言っていますがこれも子宮頸がんで不妊になるのか?で述べた通りです。さらに「避妊ワクチン」「ブラジルでの強制ワクチン計画」などを取り上げてワクチンに対する恐怖感を煽っています。しかしその内容は著者の脳内で生じた疑問を証拠もなく疑問形で挙げていっているだけです。次にTween80がガーダシルに使われているが「Tween80で不妊になる可能性がマウスの実験で明らかになった」と述べていますが、この実験では通常の投与量の10倍〜100倍のTween80を投与していたようです。この様なデタラメな量を投与されればどこかおかしくなっても当たり前です。水だって大量に飲めば死に至ることもあるのですから。続いて「ヒスタミンと界面活性剤(Tween80)が一緒になると凝血作用が起こる。これは共にガーダシルに含まれている成分だ。さらにヒスタミンは胎盤の壁を越えて胎児まで到達可能」と述べていますが、私の疑問はTween80の方は胎盤の壁を越えられるのか?胎盤の壁を越えたとしてもその凝血作用とはどの様なものか?の2点です。これは専門家に聞かないと分からないですね。また、ガーダシルはまだ日本では認可されていないワクチンなので、サーバリックスに関しては心配する事はなさそうです。】
【「ハーパー博士に精神的圧力をかけたのは誰?子宮頸癌の専門家がHPVワクチンの警告を撤回した!」に関しては、子宮頸がん否定論者が都合のいい事を言っているようにしかみえません。ハーパー氏が捏造だと言ったのだから捏造だったのではないののでしょうか?】
アジュバンドの危険性
ワクチンの危険性について、まず知っておかなければいけない基本的なことが、「アジュバンド(免疫増強剤)」です。
子宮頸がんワクチンをはじめとする最近のワクチンには、アジュバント(免疫増強剤)が添加されています。アジュバンドの働きで、ワクチンの有効成分が、より長く体内に残留し、人体の抗体反応を刺激するため、ワクチンの効果を増すとされています。
アジュバンドには沈降性タイプと油性タイプの2種類あります。 沈降性タイプは、ワクチンの有効成分(死菌など)にしみ込ませて、体内に長期間、残留させる仕組みです。
沈降性アジュバンドの代表的な水酸化アルミニウムは、マウスを使用した実験において、脳内の運動ニューロンを死滅させることが知られています。 人間の脳は、マウスの5倍脆弱です。ワクチン接種が、脳機能の一部を破壊してしまう危険性があります。
【アルミニウムとアルツハイマー病の関連情報によると、「アルミニウムの通常の平均1日摂取量は大人で1-10mg。医薬品の制酸薬に含まれる水酸化アルミニウムの吸収率は0.01%。1日当たりのアルミニウムの許容摂取量は体重50kgの人で50mgとなります。」とあります。また、mgは1000分の1gであり、サーバリックスの1回に接種するに当たりそれに含まれる水酸化アルミニウムの量はサーバリックスの説明書によると500μg(マイクログラム)です。1μgは100万分の1gですのでアルミニウムの1日当たりの許容摂取量は50000μg、すなわちサーバリックスを1回接種すると1日の許容量の100分の1を摂取することになります。私はこれを問題だとは思いません。】
「3-脱アシル化-4'-モノホスホリルリピッドA」は、油性アジュバンド。 「水酸化アルミニウム」は、沈降性アジュバンド。 この二つ合わせたものが、「AS04」アジュバンドです。
【ここでも選挙前.comさんの「「子宮頚がん予防ワクチンの危険性」提言に対する調査結果」から引用させていただきます。リンク先を「◎「サーバリックスにスクワレンが含まれる」との件について」の選挙前.comさんの発言に「GSKのプレスリリースでも、「AS04は、アルミニウム塩とmonophosphoryl lipid A (MPL)から成っています」と記載されていますし、公式Q&Aでも「HPVワクチンに含まれているアジュバントは、油性アジュバントではありません」と明記されています。念のためGSKのお客様相談室にも確認しましたが、「サーバリックスにはスクワレンは含まれません」との回答を得ています。」とあります。よって以下の油性アジュバントに関する記述は無意味になります。】
一方、油性タイプは、有効成分(死菌など)を油の膜で包み込むことにより、体内に長期間、残留させる仕組みです。人体は、この油性アジュバンドという「大型の異物」に対し様々な反応を起こします。その反応の中に、「肉腫形成」と呼ばれる現象があります。人体は、この「大型の 異物」が体内に分散して広がっていくのを阻止し、封じ込めようと「肉腫」を形成させてしまうことが、稀にあるのです。このような「大型の異物」を人体に注入することには、かなりの無理があるため、アジュバンドによる発癌性を指摘する声もあるのです。
特に知っておきたいのが、今回の子宮頸がんワクチン「サーバリックス」のアジュバンドで、「AS04」と呼ばれるものです。これは、沈降性と油性の両方を兼ね備えた「AS03」にさらに改良を加えた最新型のアジュバンドです。その威力は、海外での実験において、自然感染の11倍以上、6年間以上抗体を維持するという驚異的なもので、そのため劇的な効果が期待されています。その反面、長期的な副作用においては、未知数なのです。
【「特に〜最新型のアジュバンドです。」の部分は前述の選挙前.comさんが調べてくれたことにより「沈降性と油性の両方を兼ね備えた」という部分は嘘だということが分かります。後半はサーバリックスの説明書にも書かれていますが、アジュバントを添加することによってそんなに長持ちがするんだ。凄いな。というのが私の感想です。】
ワクチン自体への疑問
人間の体が、病原菌から自らを守る免疫力。その80%は粘液や唾液中にあります。 これは当然と言えば、当然の仕組みです。ほとんどすべての病原菌は外部からやってきます。 病原菌が最初に侵入してくるのは、目や鼻や口、性器などの粘膜からです。
病原菌などの毒が、いきなり血液中に入り込むことは、不自然なことであり、蛇などに噛まれたり、深い傷を負ったりするときなど、まれにしか起きない緊急事態です。ワクチンのように体内に直接異物を注入する行為に対して、人体は、その血液中に抗体を作り出します。
製薬会社は、この反応を測定して、「ワクチンには効果がある。抗体が増えたから、病原菌への抵抗力が上がっている」と結論付けて、ワクチンの効果を科学的なものとしています。 しかし、血液中の抗体がいくら増えたとはいえ、ほとんどすべての病原菌は粘膜を介して人体に侵入してきますから、粘液中の免疫が活性化されなければ、抵抗力は増したことになりません。 この観点からみると、どのようなワクチンも論理的におかしなものであると言えないでしょうか。
【これに関しては、以前のブログの記事に「侵入経路の如何にかかわらず、病原体が体内に侵入してから抗体は働くという免疫の基礎」というコメントをしてくださった医療関係者の方がいました。ようするに粘膜からだろが皮膚からだろうが直接血管からだろうがどこから体内に病原体がはいっても免疫は働くということです。よってこの部分は話にならないというのが結論です。】
もちろん、ある特定のワクチンは、特定の疾病に対して、何らかの予防効果があるかも知れません。しかし、それですらワクチン中の水銀・アルミニウム・スクアレンなどの有害物質の影響を受けることに変わりはなく、薬物である以上100%安全はありえません。
【ワクチンに関して過小評価をしているようです。BCG、ポリオワクチン、天然痘ワクチン、麻疹ワクチン、風疹ワクチン、おたふくワクチン、黄熱ワクチン、狂犬病ワクチン、コレラワクチン、日本脳炎ワクチン、百日咳ワクチンなど様々なワクチンがあり、実際に多数の人が助かっています。有害物質に関しては上記に述べたようにワクチン接種に伴う有害物質の摂取量は問題にならない程度です。「薬物である以上100%安全はありえません」に関しては、薬物に限らずこの世の中に100%安全なものはないですよと助言してあげたいです。人間は知恵がありそれを駆使し、この世に存在するものを慎重に扱うことによって限りなく安全に近い状態で使い続けているだけです。全てのものは使い方により凶器になります。】
子宮頸がんワクチンによる死亡例
2009年8月19日の米・ニューヨークタイムズの記事には、メルク社の「ガーダシル」接種後の 死亡報告が20件以上あることを伝えています。
http://www.nytimes.com/2009/08/19/health/research/19vaccine.html?_r=1
また同年10月1日の英・ガーディアン紙の記事には、子宮頸がんワクチン接種後、七日以内の 死亡が、アメリカで32件報告されていると伝えています。
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2009/oct/01/natalie-morton-cervical-cancer-jab
ヨーロッパでも、2007年には、オーストリアで19歳の女性、続くドイツで18歳の女性が、米・メルク社の「ガーダシル」接種後に死亡しています。
http://mediasabor.jp/2008/02/gardasil.html
2009年には、イギリスでグラクソ・スミスクライン社の「サーバリックス」の接種直後に14歳の少女が死亡しています。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2647877/4692574
これらの死亡例は、製薬会社の調査やニュース報道では、いずれもワクチンと無関係であるとしていますが、接種後に起きたことでした。
【この部分の結論はすでにでています。文章中に「いずれもワクチンと無関係であるとしています」とあります。さらに、4つの死亡例のうち上の3つはガーダシルに関するものであり、サーバリックスに関するものは最後に1つだけです。それではサーバリックスに関するリンク先をみてみましょう。
確かにリンク先の記事中に「学校でグラクソ・スミスクラインが製造するワクチン「サーバリックス(Cervarix)」を接種した直後に死亡した。」という記述があります。その後の記述もみてみましょう。「その後、検査の結果、少女は「重大な基礎疾患」を抱えており、ワクチン接種が少女の死を引き起こしたと可能性は「非常に低い」との見方が示された。」とあり、サーバリックスが原因で死亡したのではないことが分かります。さらに、「保健省は、これまでに全国で140万人以上にワクチン接種が行われ、強い安全性が示されてきたと強調、今後も予定通りワクチン接種プログラムを進める方針を示した。」とあり、イギリス保健省では今まで通りにワクチン接種を進めるとしてます。また、THINKERの記事中に全女性の約80%が高リスクHPVに感染しそのうち0.1〜0.15%が癌化するという記述があったのを覚えているでしょうか?それを計算してみると、全女性の0.08〜0.12%が子宮頸がんになる可能性があるということです。これは1万人中8〜12人(140万人中1120〜1680人)です。イギリスでのこの件をサーバリックスが原因で死亡したとしても140万人中1人です。確かに、「140万人中1120〜1680人」は全女性が母集団「140万人中1人」はサーバリックスを接種した全女性が母集団であり、この様に簡単に確率化するわけにはいかない事は分かっていますが、死亡のリスクがあるとしてもサーバリックスを接種する意味は十分あると思います。
また、ガーダシルについては別の機会で述べたいと思います。】
「サーバリックス」の添付文書には、こう明記されています。 「医師は、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること」
接種した医師たちは、彼女たちに生命を失う危険性があることを十分に説明していたのでしょうか、疑問の残るところです。
【サーバリックスの説明書に次のような副反応に関する記載があります。
重大な副反応
ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明 注1)):ショック、アナフィラキシー様症状を含むアレルギー反応、血管浮腫があらわれることがあるので、接種後は観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。その他の副反応
10%以上 1〜10%未満 0.1〜1%未満 頻度不明 注1) 過敏症 痒痛 発疹、蕁麻疹 局所症状
注射部位疼痛、発赤、腫脹 硬結 知覚異常 消化器 胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛等) 筋骨格 筋痛、関節痛 精神神経系 頭痛 めまい 失神・血管迷走神経反応 注2)注3) その他 疲労 発熱(38℃以上を含む)、上気道感染 リンパ節症 注1)自発報告又は海外のみで認められている副反応については頻度不明とした。
注2)血管迷走神経反応としてふらふら感、冷や汗、血圧低下又は悪寒等の症状が発現する。
注3)失神・血管迷走神経反応は強直間代性運動を伴うことがある。
この中には「死亡」又はそれに類する単語は出て来ません。それは当たり前のことです。サーバリックスが原因であるとする死亡例は未だに1つとしてないからです。よって、サーバリックスを接種時に「生命を失う危険性があること」を説明することは無意味なことであり、逆に恐怖感を煽りさらに多くの失神者を出すだけでしょう。
また、「失神」「血管迷走神経反応」という単語がでてきます。特に「血管迷走神経反応」とは何でしょう?第39回 血管迷走神経反射 (Vasovagal Reflex)には次のように書かれています。
血管迷走神経反射というのは、自律神経系の突然の失調のために、血圧や心拍数が下がり、脳に行く血液循環量を確保できないために、失神や目まいなどの症状が起こる病気です。
血管迷走神経反射は、長時間の立位、温暖下での激しい運動、恐怖感や情緒的不安定、激しい痛みなどによって誘発されます。極端な場合は失神(意識喪失)が起こりますが、失神の前兆としては、ふらふら感、虚弱感、発汗、視野のぼけ、頭痛、吐き気、熱感や寒気などがあります。また、顔色が悪くなったり、あくび、瞳孔の拡大、おちつきがなくなることもあります。
血管迷走神経反射の原因として「恐怖感や情緒的不安定」「激しい痛み」というのが挙げられています。特にサーバリックスを初めて接種する女性のほとんどが10歳代の思春期の女性です。若い女性が大人が「サーバリックスで不妊になる」「サーバリックスで死者が出ている」「サーバリックスで失神する人が多数いる」などと言っているのを聞けば、接種時に恐怖を感じたり情緒不安定になるのは当たり前のことです。さらに、サーバリックスは筋肉注射で痛みがあり、薬剤的にも痛みを感じやすいようです。その様な条件が重なれば失神者がでてもおかしくありません。注射が痛いのは当たり前です。日本において多くの失神者がでているのはサーバリックスが原因ではないのです。「無責任な大人の【不妊】【死】【失神】などという不用意な言動」によって失神者がでていることに気をつけなければいけません。】
「新型インフルエンザ・パニック」の次は「子宮頸がんパニック」?
思い返してみれば、2009年の新型インフルエンザ発生とワクチン・パニックは、とても奇妙な事件でした。
「新型インフルエンザ」には、致死性があり、重症化する恐れがあると騒がれ、その症状が毎年の季節性インフルエンザより軽いものであることが、判明していながらも、執拗に「新型インフルエンザの危険性」の報道が日々、繰り返されました。そして、「ワクチンが足りない」「日本は、ワクチン後進国だ」「緊急に輸入しなければ」と国家予算1400億円が投入されました。その結果、パニックした人達は、病院に駆け込み、安全性が十分確認されていないワクチンの接種を受け、100名を超える方が亡くなりました。そのほとんどがワクチンの接種と無関係であるとして処理されています。
そして、2010年に入って、英・グラクソ・スミスクライン社とスイスのノバルティス社から9900万人分のワクチンが輸入された時には、新型インフルエンザの流行は全くその影をひそめ、一本も使用されないままに廃棄されるのではないかとまで言われています。
この無責任に引き起こされたパニックの責任の所在が、製薬会社にあるのか、マスコミや政府にあるのか、明確にすることなく、次は子宮頸がんワクチンを打てと、同じ製薬会社から再びワクチンを輸入して、接種を呼びかけているのです。
【国・政府には国民の生命・財産を守る義務があります。インフルエンザが流行するかどうかは未知数であり、それで死者が出るかどうかも未知数です。しかし「今回のインフルエンザが危険だ」などの情報があれば、実際に死者が多数出るようなインフルエンザかどうかはともかく、できる範囲でインフルエンザが蔓延しない努力をするのは当然です。これは危険が及ぶ可能性があればそれを除去しているだけです。簡単な例を出せば、壁に囲まれている敷地内から車道に飛び出すこと自体は、即車に轢かれることになるとは限りません。しかしあえて危険を犯す行為をする人はいないでしょう。つまり国が行ったことは国民を守る為に当然の行為です。逆にいえばあれだけ大騒ぎをしたからほとんど影響が出ないうちに収束したのかもしれません。
しかもパニックを煽っているのは国ではありません。この様な「嘘や不必要な誇張を含んだ」文章やデマを広める国民がパニックの原因を作りあげ、さらに自らパニックを起こしているのです。】
医療詐欺の可能性
必要のない薬を売りつけたり、危険なウイルスの混入した薬剤を意図的に販売したり、それを人体実験ために治療に用いたり、または病気そのものを人工的に創り上げてから、その治療薬を売るという、本来の医療目的から逸脱した行為は、「医療詐欺」と呼ばれます。
過去において、製薬・医療業界の手による「医療詐欺」によって数多くの犠牲者が、出てきました。
1980年代には、血友病の患者にエイズウイルスの混入した薬剤を投与して、多数のHIV感染者およびエイズ患者を生み出した事件が起きました。 同事件により、国内では630名以上、世界では4000人から5000人の犠牲者が出たといわれています。この事件は、アメリカの「バイエル」「バクスター」などの製薬会社が、エイズウイルスの混入した薬剤を意図的に輸出したことが明らかになっています。
アメリカ国内での販売が禁止された同薬剤を利益のために海外に販売していたのです。 これは、世界中の人々が知っている代表的な「医療詐欺」事件です。 全米のテレビニュースでも大々的に放送されました。
また2008年には、アメリカの製薬会社「バクスター」が、インフルエンザワクチンに強毒性の鳥インフルエンザウイルスを混入させた上、18カ国に輸出・販売していた事件も明るみに出ました。
その後、みなさんの記憶にもまだ新しい2009年の新型インフルエンザ騒動は、日本人を含む科学者と製薬会社と軍の生物研究所の共同プログラムによる人工ウイルスの製造と散布、またそれに続くワクチン接種を組み合わせた世界規模のバイオテロであることが明るみに出ました。(詳しくは、当サイト内の「新型インフルエンザワクチンは打ってはいけない・後半」参照)
過去にこうした数々の国際的な巨大医療詐欺を起こした製薬会社は、何もなかったかのように、現在も企業活動をしています。
【確かにここに挙げられている事件は大変問題のある事件です。しかし証拠もなしにサーバリックスを医療詐欺に絡めるのは感心出来ません。もし医療詐欺というのであればその証拠を明示する必要があるでしょう。THINKERに出てくる証拠らしきものは全て科学的・医学的・常識的に証拠というに及ばないことはここまで読んだ方達には明らかなことでしょう。】
今後のワクチン・ビジネスの動向
今後、ワクチンは、わずか4年の間に2倍の爆発的な成長を遂げると予測されています。 つまり、4年以内に世界中で今の倍の量のワクチンが市場に流通する準備が製薬業界で進行中なのです。それは、およそ世界で約4兆円の売り上げになります。 これらの情報は、投資家のための市場予測会社の資料に書いてあるもので、専門家の間では30万円から数十万円で取引されています。
http://www.gii.co.jp/report/kl90386-vaccines-2009.html(※ httpの最初のhが抜けていたので補完しています。2chから引用したのかな?)
今後も新しい病気の予防ワクチンや聞いたこともない病気を予防するワクチン、また予防する必要のない病気のワクチンが市場に売り出されてくることでしょう。 なかには、大人になってから、タバコやアルコールの中毒にならないようにするためのワクチンまで開発されているという話もあるくらいです。
【前半は特に問題がある記述とは思いません。ワクチンビジネスが儲かると言っているだけです。人々に需要がありそれを供給できる力を持つ企業が儲かるのは普通のことです。後半では今後の様々なワクチンが売り出されるというのもほぼ問題がありませんが「予防する必要のない病気のワクチンが市場に売り出されてくる」というのはワクチンに対する嫌悪感を高める為に無理やり付け加えたのではないでしょうか?ようするに「治す必要もない病気の為の薬」そのようなワクチンは需要がないので誰も作らないでしょう。「なかには、大人になってから、タバコやアルコールの中毒にならないようにするためのワクチンまで開発されているという話もあるくらいです。」これはどういう意味なのでしょう?「タバコやアルコールを受け付けない体にするワクチン?」「タバコやアルコールをいくら接種しても中毒にならないワクチン?」これがワクチンといえるかどうかは疑問ですが前者なら問題ないでしょう。後者なら何を言っているのか分かりません。タバコ・アルコールを摂取し続けること自体は既に中毒であり、それを摂取し続けられるようにするワクチンって何なのでしょう?】
ワクチン強制接種への動き
ワクチンは予防医療であるため、その対象は健常者すべてです。地球の人口全てと言っていいほどの莫大な潜在顧客がいるということです。
そのビジネスは、ワクチンだけにとどまりません。ウイルスや病気の有無の検査から始まります。 そして、検査の結果が良性の場合、ワクチン接種。悪性の場合、治療が推奨されます。なかでもヒトからヒトにうつる感染症のワクチンは、対象者のみならず、潜在的な感染関係者までが、接種対象者に含まれます。そのため、いくつかの国や地域(アメリカ・オーストラリア・韓国など)では、9歳から15歳までの男児に子宮頸がんワクチンの接種が推奨されています。このように、公衆衛生の名のもとにワクチン接種対象者の範囲がますます拡大されつつあるのです。
そして、2007年以降、ギリシャのように国家政策として、子宮頸がんワクチンの義務化を児童に課す国が出てきています。
その他の多くの欧米諸国では、接種を促進させるために公費負担で無料化を推進しています。 そして、アメリカでは、子宮頸がんワクチンの接種の義務化に動き出しており、接種を受けない児童に学校への登校および進級を禁止する法律の施行を多くの州議会が審議中です。中には、そのような法律を実際に施行し始めた州もすでに出てきています。
現在、国内では、子宮頸がんワクチンへの公費助成を表明する自治体が、全国に広がっています。2009年12月、新潟県魚沼市のほか、埼玉県志木市、兵庫県明石市でも、小学6年生から中学3年生の女子を対象に全額補助を行う方針です。名古屋市では、半額補助。また2010年4月から、東京都杉並区では、中学一年生を対象に全額負担(本来は1回1万5千円、3回接種が必要、計4万5千円)を開始するとのことです。
国内で議論されている接種の公費負担や無料化について、それが製薬会社による政策と世論誘導によって導かれたものでないか、慎重に見極める必要があります。
【海外において子宮頸がんワクチン接種の義務化が進められているということですが、これは子宮頸がんによる不妊や死亡などがそれらの国で問題になり、子宮頸がんワクチンの今までの安全性と成果が認められ義務化に踏み切ったと考えるのが常識でしょう。日本においてサーバリックスの接種は義務化されていません。あくまで希望者のみ助成が受けられるようにしようという動きしかありません。また、サーバリックス接種の公費負担・無料化が製薬会社による政策と世論誘導によって導かれたものであったとしても、海外での実績・安全性を鑑みれば問題ないでしょう。元々世論誘導などの証拠も何もないです。】
まとめ
- 子宮頸がんの原因とされる「ヒトパピローマウイルス(HPV)」は、ごくありふれたウイルスである。
- ワクチンは、すべてのHPV感染を予防するものではない。効果は限定的である。
- HPVに既に感染していたら、ワクチン接種は、がん発症の危険性を増す可能性がある。
- 発がん性のHPVに感染しても90%は、自然に消えてしまう。
- 子宮頸がんの原因が、HPVでない可能性もある。-2003年のFDAの書類より
- 子宮頸がんキャンペーン自体が、世界的な「医療詐欺」である可能性がある。
- ワクチン中の成分「アジュバンド」が、人体に与える長期的な影響は不明である
【「1.子宮頸がんの原因とされる「ヒトパピローマウイルス(HPV)」は、ごくありふれたウイルスである。」について、その通りです。ごくありふれたウィルスであるために癌化の可能性が高い高リスクHPVの陽性率は10代後半で42%、20代前半では40%にも及びます。
「2.ワクチンは、すべてのHPV感染を予防するものではない。効果は限定的である。」について、その通りです。サーバリックスは2種類の型に対応する2価のワクチンといわれHPV16/18型に対応しています。日本においてHPV16/18の割合は60%(67%や70%という説もある)であり、それに類似するHPV31/33/45型の予防効果も確認されており、全てのタイプの発がん性HPVに対する予防効果は、約70~80%になることが期待されています。これを限定的という言い方をするには割合が多すぎるような気がします。「サーバリックスは、全てのHPV感染を予防するものではないが、全てのタイプの発がん性HPVに対して7割から8割の予防効果がある。」というのが本来の書き方でしょう。
「3.HPVに既に感染していたら、ワクチン接種は、がん発症の危険性を増す可能性がある。」について、「アジュバンドの危険性」でがん発症の危険性を述べているようですが、これまで読み進めて来た人ならわかると思いますがこの説も否定されています。
「4.発がん性のHPVに感染しても90%は、自然に消えてしまう。」について、その通りです。ただし残り10%の女性が高リスクHPVに持続感染したままになり、感染者の中の1%以下が子宮頸がんに進行します。注意して欲しいのは持続感染した中の1%以下ではなく高リスクHPVに感染した人の1%以下だということです。
「5.子宮頸がんの原因が、HPVでない可能性もある。-2003年のFDAの書類より」について、これは嘘です。FDAは「HPVに感染した女性の多くはウイルスを全滅することが可能であり、長期的に健康に対して明白な影響を受けることはない。 しかし、一部の女性は持続的な感染に発展し、それは最終的に子宮頚部の前がん状態につながる。」とはっきりHPVと子宮頸がんの関係を主張しています。詳しくは選挙前.comさんの「子宮頚がん予防ワクチンの危険性」提言に対する調査結果にある「◎FDAがHPVは子宮頸がんの原因で無いと指摘した件について」をみて下さい。
「6.子宮頸がんキャンペーン自体が、世界的な「医療詐欺」である可能性がある。」について、これはTHINKERにおける妄想の類です。医療詐欺というのであればその証拠を明示する必要があるでしょう。
「7.ワクチン中の成分「アジュバンド」が、人体に与える長期的な影響は不明である」について、これは事実です。それはアジュバントがこの世に登場してから50年・100年という期間が経っていないからです。しかし前に述べてあるように一般的に多量に摂取すると有害といわれる物質もごく僅かですし、アジュバント単体で不妊になるようなことはありません。】
子宮頸がんワクチンの何が問題か、簡潔に言うならば、 「基本的な情報が国民に与えらないまま、一方的に接種が呼びかけられている」ということにつきます。これまで述べきた情報、リスクをすべて知ったあと、ワクチン接種を受けたいと思う人がどれほどいるでしょうか。おそらく多くの人が躊躇するのではないでしょうか。
【「これまで述べきた情報、リスクをすべて知ったあと」とありますが、それは嘘・デマであることはここまで読んだ方ならわかるでしょう。】
それでもワクチンの接種を選択する人は、おられるかと思います。 ワクチンを打ったら、安心できる、という考え方もあります。 どうせ副反応がでるのはごく一部の人だけだ、という考え方もあります。 重い副反応なんて、自分には起きないだろうと思われる方がほとんどかもしれません。
止める権利は誰にもありません。 あなたの体であり、あなたの命です。
けれど、これまでにワクチンをはじめとする、様々な薬害により、重症となった方、命を落とした 方が存在するという厳然たる事実が消えることはありません。
【薬・ワクチンなどによる副反応は誰にでも起こり得るというのは確かです。しかしそれらの被害が薬・ワクチンの治療・予防効果を上回ることはありません。それどころかかなり低い確率です。それでなければ国が認証するはずがありません。】
ワクチンに対する認識があまりにも安易な社会になりつつあります。 「ワクチン」という言葉でごまかされてはいけません。製薬会社の添付文書にもあるように「劇薬」です。
【世の中に劇薬表示されている薬はたくさんあります。それは劇薬表示されていない薬と比べて死に至る量が少ないというだけのことです。もちろん処方される時は致死量よりはるかに少ない量が処方されます。劇薬と表示されていなくても大量に処方されれば死に至ります。これは「劇薬」という言葉で不安を煽っているだけです。】
以上の情報を、これまで慣れ親しんできた常識に基づいて処理するのではなく、冷静な理性のもとに吟味することが、各人にとって良い選択につながるものと考えます。
【本当ですね。冷静な理性の元に吟味し嘘・デマを排除して行く必要があるでしょう。】
最後に、「サーバリックス」添付文書3頁目の左中段にある文章を載せておきます。
ワクチンによる抗体価の上昇が、病気の予防に結びつくかは、不明である
【正確には次のように書いてあります。「抗体価と長期間にわたる感染の予防効果及び子宮頸癌とその前駆病変の予防効果との相関性については現時点では明確でない。」この文章を簡単にすると「抗体価と予防効果との相関性については現時点では明確ではない。」となりますがこれはどの様な意味でしょう?これは「抗体価が32倍の時は予防効果が80%、抗体価が16倍の時は60%などという相関性は現時点でははっきりしない。」ということであって、「抗体価の上昇が、病気の予防効果結びつくかは、不明である」とは言っていません。人間の体内で抗体が増えれば病気にかかりにくくなるのは当たり前です。
これまでの結果からTHINKERの子宮頸がん予防ワクチンに関する記事は、正しい記述もあるが間違いが非常に多く、読んだ人のミスリードを誘い、不必要に不安を煽りデマを拡散させる為の記事であると結論づけます。
サーバリックスは臨床試験をしていないといわれているけど?
祈祷などで病気を治す風習のある国ならいざ知らず、常識として臨床試験をしてない薬・ワクチンなどは一般的な医療で使用される事はありません。そしてもちろんサーバリックスも臨床試験を行っています。その証拠としてサーバリックスの説明書を見てみましょう。すると2ページ目の右中段から国内及び海外の臨床成績に関しての詳細な記述があります。従って、サーバリックスは臨床試験を行っていないというのは嘘です。
サーバリックスで失神する人がたくさんいるけど?
日本においてサーバリックスの接種時に多くの失神者が出ているようです。それではサーバリックスの説明書には失神に関する事が書いてあるか見てみましょう。まず、1ページ目の右下段の「2.重要な基本的注意」の(4)に「ワクチン接種直後又は接種後に注射による心因性反応を含む血管迷走神経反射として失神があらわれることがある。失神による転倒を避けるため、接種後30分前後は座らせるなどした上で被接種者の状態を観察することが望ましい。」2ページ目の左中段の「(2)その他の副反応」の表の「精神神経系」かつ「頻度不明」に「失神・血管迷走神経反応」がある。
難解な言葉も出て来ているので先ずはその言葉を調べてみましょう。「血管迷走神経反射」とは何か?第39回 血管迷走神経反射 (Vasovagal Reflex)には次のように書いてあります。
血管迷走神経反射というのは、自律神経系の突然の失調のために、血圧や心拍数が下がり、脳に行く血液循環量を確保できないために、失神や目まいなどの症状が起こる病気です。
血管迷走神経反射は、長時間の立位、温暖下での激しい運動、恐怖感や情緒的不安定、激しい痛みなどによって誘発されます。極端な場合は失神(意識喪失)が起こりますが、失神の前兆としては、ふらふら感、虚弱感、発汗、視野のぼけ、頭痛、吐き気、熱感や寒気などがあります。また、顔色が悪くなったり、あくび、瞳孔の拡大、おちつきがなくなることもあります。
簡単にいえば失神やめまいの事で、その原因は長時間の立位、温暖下での激しい運動、恐怖感や情緒的不安定、激しい痛みという事です。
そこでサーバリックスを初めて接種する人はどの様な人かを考えてみましょう。高リスクHPV(癌化する可能性高い子宮頸がんウィルス)の陽性率は10代後半で42%、20代前半で40%その後は減少傾向にあります。ウィルスに感染してからワクチンを接種しても手遅れであることはわかると思います。すると接種対象年齢は10代前半となります。また、HPVは性交渉により移ることがほとんどなので性交渉のないまたはほとんどない10代前半というのは合理的だと思います。そしてサーバリックスの説明書の1ページ目右上段に「用法・用量」とありそこには「10歳以上の女性に、通常、1回0.5mlを0、1、6ヶ月後に3回、上腕の三角筋部に筋肉内接種する。」とあり、やはりサーバリックスを初めて接種する人は10歳前半の女性ということになるでしょう。
10歳前半の思春期の女性が、大人が「サーバリックスで不妊になる」「サーバリックスで死者が出ている」「サーバリックスで失神する」などと言っているのを聞けば、接種時に恐怖を感じたり情緒不安定になるのは当たり前のことです。また、サーバリックスは筋肉注射であり痛みを伴います。さらに成分的に痛みを感じやすいようです。そうすると血管迷走神経反射を起こす条件の「恐怖」「情緒不安定」「激しい痛み」などが揃ってしまいます。この様な条件が重なれば失神者がでてもおかしくありません。
それでは、どうすれば失神者を減少させることができるか考えてみましょう。まずサーバリックスは筋肉注射なので痛みは避けられません。成分もどうしようもありません。すると「恐怖感」「情緒不安定」という条件がなければ失神者を減少させることができるはずです。もうお分かりだと思いますが、日本において多くの失神者がでているのはサーバリックスが原因ではないのです。「無責任な大人の【不妊】【死】【失神】などという不用意な言動」によって失神者がでているのです。我々にできる事は嘘やデマにのせられずに少女達に正しい情報を与えることです。
また、サーバリックスの説明書の2ページ目の左中段の「国内及び海外臨床試験における副反応」に注目して下さい。そこには失神や血管迷走神経反射などという言葉は全く出ていません。これはどういう事でしょう?確かにサーバリックスを接種する時は痛みは伴うでしょう。しかし臨床試験の段階で失神することはなかったのです。これはサーバリックスが一般の人が接種し始め、「不妊」「死」などのデマが広まりそれによって心因的な失神を起こすという事の強力な裏付けになると思います。
インドで子宮頸癌ワクチンによって大量に死者がでたって聞いたけど?
インドにおいてガーダシル(4価の子宮頸がん予防ワクチン)の治験中に治験者120名中4名が死亡したという情報を耳にしたことがあります。これが本当なら接種者の実に1/30の人が亡くなっている事になり非常に危険なワクチンであると言えます。この情報の元はCancer vaccine programme suspended after 4 girls dieでしょう。しかし、この情報は誤訳が元となって広まったようです。実際の内容は「32000名の被験者が予定されていた治験において、120名に有害事象が現れそのうち4名が死亡した。」というものです。
「有害事象」という言葉が出て来ましたがこれはどの様なものなのでしょうか?ワクチン接種に伴う有害事象というと「ワクチン接種後の全ての悪い症状・現象」のことをいいます。もっと分かりやすくいうと「ワクチン接種に伴う有害事象」=「ワクチンが原因による悪い症状・現象」+「ワクチンとは全く関係ない悪い症状・現象」のことです。すなわちワクチン接種後に自殺したり交通事故にあって障害が出ても「ワクチン接種に伴う有害事象」に含まれてしまいます。では今回のインドにおける治験の死亡はワクチンが原因による死亡だったのでしょうか?この情報だけでは分からないですよね。しかし、その後の追跡調査の結果があるようです。Death of six children not due to HPV. The Hindu, April 17, 2010これによると、24705名の被験者のうち6名が死亡し、その死因はウィルス熱、溺死、自殺、マラリアに伴う貧血、蛇毒であり、ワクチン接種とは関係なかったと結論してます。
従って、インドにおける子宮頸がん予防ワクチンの治験における死亡者はワクチンには全く関係のない死亡原因であり、子宮頸がん予防ワクチンが原因で死亡したということに関しては間違った情報だと結論します。
サーバリックスの副反応がひどいって聞いたけど?
先ずは、サーバリックスの添付書類の副反応についてみてみましょう。それは下記の表のようになっています。
10%以上 1〜10%未満 0.1〜1%未満 頻度不明 注1) 過敏症 痒痛 発疹、蕁麻疹 局所症状
注射部位疼痛、発赤、腫脹 硬結 知覚異常 消化器 胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛等) 筋骨格 筋痛、関節痛 精神神経系 頭痛 めまい 失神・血管迷走神経反応 注2)注3) その他 疲労 発熱(38℃以上を含む)、上気道感染 リンパ節症 注1)自発報告又は海外のみで認められている副反応については頻度不明とした。
注2)血管迷走神経反応としてふらふら感、冷や汗、血圧低下又は悪寒等の症状が発現する。
注3)失神・血管迷走神経反応は強直間代性運動を伴うことがある。
これらを見て、他のワクチン・予防接種と比較しても特別問題がある副作用があるとは思えません。それでは他のワクチン・予防接種の副反応について見てみましょう。 厚生労働省のサイトの予防接種後副反応報告書集計報告の最下部に集計累計があります。これを見てみると他の予防接種ではサーバリックスでは報告されていなかった死亡報告などもあります。しかし、この報告書にある予防接種が危険だからといってやめさせようという運動は聞いた事がありません。
各種予防接種・薬はその病気に対する予防効果・薬効と副反応のどちらも受け入れなければなりません。また、その予防効果・薬効も100%ではありません。「予防効果・薬効が100%でなければいけない」「副反応がでる可能性があるのは許せない」というのであれば、「予防できる可能性がある病気を受け入れる」「治せる可能性がある病気を受け入れる」というリスクを負った上で各種予防接種・薬を拒否すればいいだけの話です。もちろんこれらのリスクの中には「死」というものも含まれるかもしれません。私はこれらの信念に基づいて行動している人を非難するつもりはありませんし、逆に予防接種・薬を疑いなく受け入れなさいとも言いません。それは病気を予防したい・病気を治したいという各個人が医師などと相談して判断を下すものでしょう。いずれにしてもリスクが伴う事は忘れてはいけません。しかし、副反応のリスクと予防・治療を受けないリスクを比較した場合、副反応のリスクの方が非常に低くなければ各種予防接種・薬の認可がおりないのも事実です。
また、「100%効かないのであれば許せない」という人に対して反感を買うことを覚悟で非常に冷たい書き方をすると「例えば、予防接種・薬で助かる人が5000人、副反応で亡くなる人が1人ならば、大変申し訳ないが亡くなる1人の人には公共の利益の為に犠牲になってもらう」ということです。この考えは私個人の考えであり、医療従事者が言っていたわけではありません。もちろん医療に従事している皆さんは少しでも多くの人の病気を予防したい、治したいと思っています。しかし、残念ながら100%の予防も治療もありません。100%でない以上限りなく100%に近づける為に医療に従事している方達は日々努力をしているのです。そして助かる可能性の方が高いと判断した時に予防接種・薬を患者さんに勧めるのです。
サーバリックスの効果とは?
サーバリックスの成分
先ずはサーバリックスに含まれる成分についてみていきます。サーバリックスの添付文書の1ページ目左中段にサーバリックスの組成が載っています。その表は次のようなものです。
本剤は、0.5mL中に下記の成分・分量を含有する。
成分 分量 有効成分 ヒトパピローマウイルス16型L1たんぱく質ウイルス様粒子 20μg ヒトパピローマウイルス18型L1たんぱく質ウイルス様粒子 20μg 添加物 3-脱アシル化-4'-モノホスホリルリピッドA 50μg 水酸化アルミニウム懸濁液(アルミニウムとして) 500μg 塩化ナトリウム(等張化剤)、リン酸ニ水素ナトリウム(緩衝剤)、pH調節剤
ヒトパピローマウイルス16/18型L1たんぱく質ウイルス様粒子
先ず、ウイルス様粒子とは「細胞内に観察される、ウイルスに類似した構造を持つ構造体。」です。これはウイルスそのものではなく、体内でこの粒子をウイルスと間違わせて攻撃させ抗体を作らせるための粒子です。簡単にいうと抗体を作る体内物質に対する疑似餌・ルアーみたいなものです。よってこのウイルス様粒子によって子宮頸がんウイルスにかかることはありません。
これらヒトパピローマウイルス16型L1たんぱく質ウイルス様粒子・ヒトパピローマウイルス18型L1たんぱく質ウイルス様粒子の2成分がサーバリックスがHPV16/18に対する子宮頸がん予防ワクチンたる成分です。これらの。ウイルス様粒子を体内に入れることによって子宮頸がんウイルスにかかることなく、抗体を作らせてHPV16/18による感染に対する抵抗力をつけさせます。
3-脱アシル化-4'-モノホスホリルリピッドA
NIID(国立感染症研究所)の2006年2月のマンスリレポート「3.学会公演等」の細胞化学部には次のように書いてあります。
平成17年12月10日、桶本和男
第28回日本分子生物学会(福岡) 「A potent adjuvant monophosphoryl lipid A triggers various immune responses, but not secretion of IL-1beta or activation of caspase-1」 (アジュバント活性として様々な免疫応答を誘導するmonophsphoryl lipid A は、 IL-1betaの産生やcaspase-1の活性化を引き起こさない)
<Monophosphoryl lipid A(MPL)はリポ多糖の部分分解産物である。 MPLはリポ多糖と同様にアジュバント活性を有するが、リポ多糖と異なり毒性が非常に低い。 リポ多糖の毒性と炎症反応とは密接な関係があり。MPLがinflammasomeと呼ばれる炎症反応に 必要な蛋白質複合体形成をマクロファージで誘導しない事がその低毒性の原因と思われる。>
また、リポ多糖 - Wikipediaの整理作用をみると次のように書いてあります。
LPSは上記に述べたシグナル伝達経路を介して種々の炎症性サイトカインの分泌を促進する作用を持つ。サイトカインの産生は細菌を除去するための生体防御反応として行われるが過剰になった場合に毒性が発現し、ショック状態に陥る(エンドトキシンショック)。また、LPSは抗原提示細胞である樹状細胞やマクロファージを活性化し、未分化なT細胞(ナイーブT細胞)を1型ヘルパーT細胞(Th1細胞)へと分化誘導する働きを持つ。このような作用を持つことからLPSは生物系の基礎研究においてin vivo及びin vitroの両方の系で炎症性刺激として多用されている。他にもLPSは発熱、多臓器不全、頻脈等の作用を有している。
すなわち3-脱アシル化-4'-モノホスホリルリピッドAとは、リポ多糖と同様にアジュバントを活性化させる作用はあるが、その毒性は非常に低いということです。そしてサーバリックスではアジュバント(水酸化アルミニウム懸濁液)を活性化させる作用があります。また、アジュバントを活性化させる「3-脱アシル化-4'-モノホスホリルリピッドA」とアジュバント本体の「水酸化アルミニウム懸濁液」2つをまとめてアジュバントということもあるようです。
水酸化アルミニウム懸濁液
この水酸化アルミニウムがアジュバントが危険だと言っている人が最も危険視している成分です。では水酸化アルミニウムを調べてみます。水酸化アルミニウム Wikipediaには次のように書いてあります。
水酸化アルミニウム(すいさんかアルミニウム、Aluminium hydroxide)は化学式 Al(OH)3 で表される無機化合物である。比重は約2.42。酸やアルカリに溶け、水、アルコールに不溶。アルミニウム塩の水溶液にアンモニアを加えると白色ゲル状沈殿を起こすが、これが水酸化アルミニウムである。主に医薬品や吸着剤などに使用される。また、緑色顔料・ピーコックの原料でもある。 熱すると酸化アルミニウムになるが、その際に水が発生するため、水酸化アルミニウムを添加した紙は燃えない(炎を出さない)。この「不燃紙」は防火性の高い建築材料(壁紙)として使用されている。
これによると、水酸化アルミニウムは医薬品や顔料または壁紙として広く使われているようです。また、薬にもあるんです。うなぎと梅干しの「水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム」には次のように書いてあります。
制酸剤。胃のもたれ、潰瘍の原因となる胃酸を中和して胃壁への刺激や攻撃を弱めたり、粘膜を保護する作用もあります。 胃・十二指腸潰瘍、胃炎、胃酸過多、消化不良性慢性下痢などの治療に使用されます。
ようするに胃薬です。食べ?合わせとしては「ステーキ」「大量の牛乳」「他の医薬品」との相性が悪いようです。 市販されている代表的な胃腸薬で水酸化アルミニウムが含まれているものは「キャベジンコーワ細粒 」があります。添付書類には3包分(1日分)に水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウム共沈物として1370.0mgとあります。むむっ・・・申し訳ありませんが単純に6等分します。1回分は約230mgです。 また、制酸薬 - Wikipediaを調べてみると次のような記述があります。
大きな副作用の頻度は少ない。胃粘膜保護作用があるために他の薬剤の吸収を妨げることがある。牛乳や、カルシウムを含むサプリメントと併用するとミルクアルカリ症候群を起こし、頭痛や吐き気、食欲不振を起こすことがある。炭酸飲料で飲むと、中和作用が炭酸に対して使われてしまい、胃酸に対する効果が損なわれることがある。腸溶性の薬品は胃の酸性の状況下では吸収されないよう作られているが、制酸薬と合わせて飲んだ場合は胃内がアルカリ性の傾向となるため、腸溶性薬品が腸まで到達しないことがある。アルミニウムの含まれる製剤は、腎機能が悪いと体内にアルミニウムが蓄積しアルミニウム脳症などを起こす危険性がある。
大きな副作用の頻度は少ないが、腎機能が悪い人は水酸化アルミニウムを含む薬剤を使用する場合はお医者さんに相談した方がいいみたいですね。では、アルミニウムをどの程度摂取しても構わないのかを調べてみます。「アルミニウムとアルツハイマー病の関連情報」には次のように書いてあります。
ヒトは、医薬品や食物および飲料水から微量のアルミニウムを摂取しています。飲食物から摂取されたアルミニウムの99%以上はそのまま排泄されますが、およそ0.1%のアルミニウムが体内に吸収され、主に腎臓を通って尿中に排泄されます。しかし、この吸収率は生物種によって1%にまで上昇します。吸入によってはわずかしか吸収されず、基本的に経皮吸収はされません。微粒子の吸入は、嗅覚系を介して脳組織に直接移行します。
なるほど、腎機能が低下している人に注意が必要なのはこのことです。また、今回はサーバリックスに関する話なので「微粒子の吸入」は無関係です。さて、1日の摂取許容量はどの程度でしょうか。同じサイトにこの様に記載されています。
JECFA(FAO/WHO Joint Expert Committee on Food Additives; FAO/WHO 合同食品添加物専門家委員会)による、暫定的週間耐容摂取量 (provisional tolerable weekly intake; PTWI)は、7mg/kg体重/週とされており、体重50kgの人で1日あたり50mgとなります。
体重50kgの人で1日の摂取許容量は50mgのようです。先ほどの表で水酸化アルミニウム懸濁液は500μg含まれていることがわかります。これは純粋なアルミニウムの量ではありませんがサーバリックスにはアルミニウムが500μg含まれていることにします。1mg=1000μgですから1日の許容量は50000μgでサーバリックスに含まれるアルミニウムの100倍です。しかもサーバリックスは0、1、6ヶ月後に接種しその効果が6〜7年間持続することが知られています。その間にサーバリックスによって摂取するアルミニウムの量は1500μgであり、その間の摂取許容量の合計を考えるとほとんど問題のない量です。また、これも純粋なアルミニウムの量ではありませんが、先程例に出した胃腸薬には1回分230mgの水酸化アルミニウムが含まれていることは前述しました。サーバリックスの水酸化アルミニウムの量を問題にするのであればこの胃腸薬は1回分230000μg、実にサーバリックスを1回接種する量の460倍含まれています。しかもそれを3食後に摂るのですからこちらの胃腸薬の方が問題でしょう。しかし、この有名な胃腸薬でアルミニウムによる健康被害が出たということは1度も聞いたことがありません。つまりサーバリックスに含まれる水酸化アルミニウムの量で健康被害が出ることはありません。
まとめ
サーバリックスの主成分及びアジュバントが危険だとする人達が問題視している水酸化アルミニウムについての話をまとめましたが、その他の添加物に関しては省略しました。
先ず、サーバリックスが不妊ワクチンだと公言している人達がいますが、不妊を引き起こす成分は一切含まれていません。確かに避妊ワクチンというワクチンは存在します。避妊ワクチンの仕組みは「精子または卵子を構成する特殊なたんぱく質」を体内に入れ、このたんぱく質を体内防御反応で攻撃させて、抗体を体内に生成させます。しかし、サーバリックスにはその「精子または卵子を構成する特殊なたんぱく質」が全く含まれていないのは添付書類の成分表をみれば明らかです。
サーバリックス不妊論者は『「精子または卵子を構成する特殊なたんぱく質」+「アジュバントその1」で動物の避妊ワクチンを作った。そして「アジュバントその1」を改良して「アジュバントその2」を作った。さらに「アジュバントその2」を改良して「アジュバントその3」を作った。この「アジュバントその3」がサーバリックスに使用されているアジュバントである。よってサーバリックスは不妊ワクチンである。』と結論づけていますが、大変馬鹿げています。「精子または卵子を構成する特殊なたんぱく質」が含まれていないのに何故不妊になるのでしょうか?
予防効果などを考えずに成分だけをみての結論は、サーバリックスとは不妊を引き起こす要素は全く存在せず、子宮頸がんウイルスにかかることなくHPV16/18型のウイルスに対する抵抗力をつけ、添加されているアジュバント(水酸化アルミニウム)の量は健康にとってほとんど問題がないくらい微量であり、そのアジュバントを活性化させる薬剤(3-脱アシル化-4'-モノホスホリルリピッドA)は毒性のあるリポ多糖を改良しほとんど毒性のないものとしてアジュバントを補助している。極めて優秀なワクチンであるといえます。
サーバリックスのHPVに対する有効性
サーバリックスのHPV16/18型に対する有効性を考える前に、子宮頸がんの発症とHPVの型に関してみてみましょう。サーバリックスの添付書類の2ページ目 右下段に「薬効薬理」が載っています。そこには次のように書かれています。
癌原性HPVは子宮頸癌(扁平上皮細胞癌及び腺癌)の発症に関連しており、HPV-16及びHPV18が最も多い型で、世界的には次いでウイルスの型が近縁のHPV-45及びHPV-31が多い。HPV-16及びHPV-18が子宮頸癌の約70%、HPV-16,18,31及び45を合わせて子宮頸癌の78.5〜80.3%に関連している。
これらは勿論、根拠となる文献・著者などが一緒に記載されています。こうしてみるとサーバリックスが何故HPV16/18型に特化しているのかが伺えます。
それではサーバリックスのHPV16/18型に対する有効性を調べて見ます。サーバリックスの添付書類の2ページ目右中段から臨床成績が載っています。そこには『国内臨床試験』では「(6ヶ月定義の)持続感染に対する有効性」は100%、『海外臨床成績』では「組織病変に対する有効性」はCINグレード2以上で98.1%、CINグレード3以上で100%、「持続感染に対する有効性」は6ヶ月定義で94.3%、12ヶ月定義で91.4%。また、HPV16/18型以外の有効性に関する「癌原性HPVに起因する持続感染及び組織病変に対する有効性」は下記に表として記載します。
HPV16に近縁の型 | ||||
HPV31 | HPV33 | HPV35 | HPV52 | HPV58 |
92.0% | 51.9% | 83.3% | 14.3% | 64.5% |
HPV18に近縁の型 | |||
HPV39 | HPV45 | HPV59 | HPV68 |
69.8% | 100% | 74.9% | 54.5% |
その他のHPV型 | ||
HPV51 | HPV56 | HPV66 |
62.9% | 59.9% | 60.0% |
有効性をみてみると、HPV16/18に関しては90%以上の予防効果があり、その近縁の型に対しても型によって開きはあるが高い有効性が確認できます。
サーバリックスに関して、「100種類以上あるHPVの型に対して2種類にしか効かないのにそれを助成するのはおかしい」という意見を聞いたことがあります。しかし、それは近視眼的な考え方であり客観的事実を見逃しています。ある病気に対して薬・ワクチンが有効かどうかというのは、その病気の型の数に対応するものではありません。その病気に対してどの型が多いのかが問題になるのです。その点では、子宮頸がんにおいてHPV16/18/31/45の割合が約80%であり、サーバリックスのそれらの型に対する予防効果が90%以上あるということを考えれば、他の型に対して有効ではないにしてもかなりの確率で子宮頸がんの予防効果があるといえるでしょう。
サーバリックス接種時の注意事項
【桜井裕子】子宮頸癌予防ワクチンの危険性[桜H23/1/7] を観ての私の感想
ある日のサーバリックス危険論者とのツイートで私が「上記のチャンネル桜の動画は悪質なデマに基づいたものだ」という内容のツイートをしたところ、次のようなお返事をもらったので既にいろいろ説明をして重複するところも多々ありますがチャンネル桜の動画に対する私の簡単な考えなどを載せておきます。
あとで読ませて頂きますが私は今件、チャンネル桜に同意見です。桜の動画がデマだというならば、そのデマを指摘し、誤りを正すのが道理です。即答できないと仰りますが、デマと公言しているのですから逡巡せずにお願いします。結果がどうであれ事実の明確化は双方にとって+です。
結論から言うと、サーバリックスのことを医学的・科学的に無知な2人が噂を元に話をし、子宮頸がんの予防→いくら性交渉をしても大丈夫→性の乱れなどと話を持っていき、サーバリックスに対する不信感を増長させている。また、少しの事実のなかに多くの嘘を織り交ぜ、とにかくサーバリックスを悪者に仕立て上げるやり口は左翼や昔の学生運動家を思わせる。
まず最初の渡辺氏が発言した「不妊になる」というのは全くの嘘である。避妊ワクチンというものはあるが、それは「精子・卵子を構成する特殊なたんぱく質」が体内に入った時に防御反応として抗体ができるために避妊を行うことができるのであり、サーバリックスの成分にはこの「特殊なたんぱく質」は含まれていないので不妊になるわけがない。
「未成熟な段階での性行為がウイルスにさらされやすくなる」と言っているが、別に成熟しても未成熟でも性行為を行えばウイルスにさらされやすくなる。
「中1〜高1の約235万人に接種をする」と言っているが「接種希望者に助成する」というのが正しい言い方である。
「サーバリックスは10歳未満の女性に対して有効性が担保できない」と言っているが、それはまさしくその通りであり、サーバリックスは10歳以上の女性が対象であり10歳未満の女性に対しては臨床試験などを行っていないだけである。対象外の年齢に対してサーバリックスを接種することなど想定していないのだから臨床試験も行っていないのは当たり前であり、それ故安全性・有効性も分からないだけである。
「アジュバントが家畜の去勢のために作られた」と言っているが、それは嘘である。「家畜に避妊のためのワクチンにアジュバントが使われたことがある」というだけでアジュバントと不妊の間にはなんの因果関係もない。前述しているが避妊を行うためには「精子・卵子を構成する特殊なたんぱく質」が必要であるがアジュバントにはそのようなたんぱく質は含まれていない。もちろんサーバリックスにも含まれていない。しかも避妊ワクチンに使われたアジュバントとサーバリックスに使われているアジュバントは別物である。
全体的によく出てきた「サーバリックスはHPV-16/18型にしか効かないのだからこれを接種しても仕方がない」という論調は全くの嘘である。HPV16/18型が最も多い型で世界的には約70%、日本では約60%、それに次いでHPV-31/45型である。これにより「世界的にHPV-31/45型が多い」というのも彼らの主張の一つだったが嘘ということがわかる。特に「2種類の型しか効果がない」と言い続けているが、薬・ワクチンが有効かどうかは型の「個数」の問題ではなく型の「割合」である。HPV-16/18型の割合が60%と最も多いわけであるからサーバリックスがこの2種類の型をターゲットとして作られたことは納得のいくことである。また、HPV-16/18以外にもこの2つの型に近縁のHPV-31/52/45には80%以上の有効性が認められている。
子宮頸がんの癌化に関して原因が「複数の相手との性交渉」と言っていたが、これは嘘である。低リスク・高リスク問わずHPVの感染確率が高くなるだけである。
「アジュバント関節炎」「アジュバント病」が出てきたが、「アジュバント関節炎」に関しては、ラットに菌体由来のアジュバントを大量に投与すると人の慢性リウマチの症状に非常に近い症状が出て、慢性リウマチに対する鎮痛作用などを調べるために強引に引き起こすものである。サーバリックスに使用されているアジュバントは水酸化アルミニウムであり菌体由来のものではないし、ましてや関節炎などの症状が出るほど多量に入っているわけではない。「アジュバント病」に関しては、ただの炎症であり筋肉注射の後が少し位腫れたりするのは当たり前のことである。パネルに書いてあった症状は「ヒトアジュバント病」の症状であり、これは美容外科手術などでシリコンなどの異物を体内に入れた後、関節や筋肉の痛み、発熱が出る症状である。
疼痛が99%起こっているといい殊更重大なことのように言っているが、これはただの痛みである。筋肉注射をして痛みを感じるのは当たり前のことであり、それを大げさに言う必要はない。
サーバリックスの添付書類の「免疫原性」の国内臨床において「10〜15歳の女性を対象とした臨床試験において、有効性の評価は実施されていない」というのは、一部分だけ取り出して悪いように見せかける左翼の手口である。正確には添付書類を見てもらうとしてその内容は「サーバリックスを接種した10〜15歳の女性の抗体は20〜25歳の女性の抗体と比べると倍以上の値を示した。なお、何%の確率で予防効果があるかなどという詳しい評価はしていない」ということである。20〜25歳の女性と比べると倍以上の効果があったのに全く効果がないようなひどい説明である。
「性感染症は子宮頸がんだけではない」というのは正しいが、サーバリックスを語る上での重要なことは「予防ができるがんである」ということである。それを他の性感染症と一緒に並べるのが間違っている。
YouTube動画における南出氏の発言
※以下に「アジュバンド(ママ)」という記述がよく出てくるが、本当は「アジュバント」であるが南出氏の発言そのままに「アジュバンド」にしておいたという意味である。これは南出氏がアジュバントのことを間違ってアジュバンドと覚えている事を表している。また、ネット上の記事やツイッターなどで「アジュバンド」なる記述がみられた場合は「アジュバント」の事を調べもせずに、南出氏の発言をそのまま引用しているだけという可能性が濃厚である。さらに、この傾向は南出氏を塾長をする國體護持塾(こくたいごじじゅく)の塾生の記事・発言に多くみられるようだ。
みなさん,こんにちは. 今日は,えー,私×××(聞き取り不可)日本の子供の未来を守る会の顧問として, ×××(聞き取り不可)していただきましたけども, ご挨拶よりも,もっと緊急な問題がございまして, 緊急提言として今からさしていただきたいと思います.
それはですね.まさにこれなんです. サーバリックスというこれあのー, まあイギリスの製薬会社大手製薬会社が作った資料なんですけども, えーこれは子宮頸がんの予防ワクチンとして開発されたものです. ところが,これはとんでもない断子ワクチンでございまして, えーそのことについて今少し説明させていただきたいと思います.
こういう薬の中にいったい何が入っているのか? これはあのアジュバンド(ママ)といいまして, あの,昔,12年ほど前ですけど, いわゆるペットの,ペットの去勢とか或いはその不妊の本来ならば手術をして それをさせるべきところを,ワクチン開発をしたんですね. そのワクチン開発をしたのが,このまさにアジュバンド(ママ)という薬でございまして, えー本来ならば今でもそうですが,えー動物病院なんか行きますと 実際手術をする場合ね,例えば猫レベルで言いますと, 雄の猫をですね,えー手術して,いわゆる去勢手術をする場合, これはほぼ1万から3万位かかります. それで雌猫を去勢ちゅうか避妊手術をする場合は, 2万から5万くらいかかります. ところがそのアジュバンド(ママ)というワクチンを投与すると, 副作用はきついんですけども,5千から8千でできる. 今現在の動物病院もこれを使っている.
そのアジュバンド(ママ)を大型動物にも適用するように開発したのが, 皆さん少し前にあのパニック状態になられたと思いますけども, 新型インフルエンザのワクチンありますよね. あの新型インフルエンザのワクチンは,まさにこのアジュバンド(ママ)が使われてたんです. アジュバンド(ママ)を使って,子供達にどんどんどんどん,えー注射させました. あの新型インフルエンザというのは,そもそも死亡率は普通のインフルエンザよりきわめて低いんです. にもかかわらず,パンデミックと称してですね,色んなことでマスコミで大騒ぎをして, あれを公費まで助成してどんどんどんどん,あの注射させました. これは正に,断子ワクチンです. つまり男の子に打てばもちろん精子はできません. 女の子に打てばこれは少なくとも子供は産めません. そういうワクチンなのに,あえてその危険性を承知の上で, 正に製薬会社と政党と医師会が連動してこれをやろうとしたのが, あの新型インフルエンザワクチンです. 今でもそれは続いています.
さらにですね,そのアジュバンド(ママ)という薬を, さらに完璧な意味での避妊,不妊ワクチンにしたのが, この,これはあのサーバリックスという薬品名ですけども, これは唯一,昨年の10月16日に,えー厚生労働省で認可されているんですけども, この,現在からほぼ2年前からね, これをどんどんどんどんと自治体に,これを公費助成して,あるいは国費助成して, どんどんどんどんこれを,投与しよう. このサーバリックスという薬はですね,ここにどういう風に実際の, 補助おーおー,文書にどう書いてあるか. これ劇薬って書いてある. 劇薬と書いてどう書いてあるかというと下の方にはね, まあ簡単に言えば,このワクチンを投与したからといって, 子宮頸がんが発生しないとは限りませんよって書いてある. つまり,効くか効かないか分からないようなワクチンを, 敢えて,11歳から14歳までの,女の子ほぼ3百万人おります. それに全部投与したらどうなりますか? 日本民族が滅亡するわけですよ. その滅亡するようなこんな危険なワクチンを, 薬の効用も効かない,確実に効くのが何かといったら, 完全永久不妊ということなんです. それを,子供のためにといってお母さん方がこれをするということに, いかに危険かということを,今日緊急提案として,提言として, えーあのー話させていただきたかったということなんですよ.
これ実際のところね,現在の民主党も自民党もそうですが, この子宮頸がんワクチンを推奨するという方向で, まあ政策集つまりマニフェストにも書いております. つまり民主党も自民党もはっきり言いまして, 民族滅亡の手伝いをしてるわけであります. これほとんど知らない人,まあ確信犯で知っている人もいます. 現に民主党の四国の徳島の方の比例区ブロックですけども, 仁木博文ちゅう民主党の議員がいます. これは知ってか知らねか,これが旗振り役です. つまり,確信犯のうちの国賊なんです. この人間だけじゃありません.自民党にもおります. 民主党にももちろんおります. こういう国賊がですね,日本民族の殲滅を考えている. 正に,ヨーロッパでいうところの民族浄化をやろうとしている. これを阻止しなくてね,日本の子供の未来は絶対に守れない. 日本の子供自体が守れない.だから緊急なんです.
例えば,夫婦別姓だとかあるいは外国人参政権とかいうような問題は, まだ,少しの余裕がある. ところが,これは一刻の猶予もない.そういう恐ろしい問題なんです. 実際のところね,こういうものを使って,いったい何をメリットにするかと 実際推進母体は,隠れ共産党です. そういう団体がどんどんどんどんそういうことをしているんです. ですから,明日から選挙ですけれども, 選挙で本当に,この国を本当に本当の意味で守ろうとしている政党がどこにあるのか? もし自民党がそれに気付くのならば,自民党はその政策集マニフェストの中から, 少なくとも子宮頸がんのワクチンの投与の推奨をする部分を全面削除することが, 我々が本来望んでいることなんです. それ以外にも要望はたくさんあります. ありますが,こういう問題を放置して, 全く,例えば外国のそういう風なところから言ってきているから間違いないだろうとういうような形で, そのまま鵜呑みにして,批判的な精神も何もなしに,検証する能力も全くなしに, 単なるこれは偏差値秀才だけがね,官僚に上り政治家になりね, そういうような人たちになるから,日本にはエリートがいないんですよ. つまり,日本の民族をどうあるべきかということを 本当に色んな意味で知恵を持って知識を蓄えて, それを判断するような人たちが一人もいないということなんですよ. これが戦後教育のゆがみでありね,これを我々が我々の団体を通じて, この守る会を通じて,やっていかないとならないというところまで来ております. ですから,これから色んなことの中で選挙の中で,色んな提案がございましょう. 色んなものがあると思います. だけど我が民族が滅びるということを,阻止できないような政党, 何の価値もありません.こんなの. ですからまあ今日ですね,色んな議員さんいらっしゃると思います. この話をもう一度とうに持ち帰って, 特に自民党においては我々はある程度期待しておるんです. ですからね,自民党が目覚めてくれなかったら, 話にならんじゃないですか. 外国の勢力の口車に乗って,こんなワクチンを投与しようとするようなことをね, 現に今回の参議院選挙でもそういうことをやろうとしている人間が沢山おるんですよ. だからそれに目覚めて欲しい.
我々はそういう風なことを,いったい今からなすべきかということを, 考えるべきだと思います. ですから,選挙期間中ですけれども, 現に,今日,同じ日に,仙台では私の盟友のいしばしんご(漢字は不明)がこの問題を提起してくれてます. あっちこっちで,これを志ある人達は,提起してくれますよ. そういう意味でですね,皆さん本当にこれは危険なんですよと, これ各自治体,これ九州の福岡でも,福岡市でも福岡県でも2年前に, この意見書を通しているんですよ,採択しているんですよ. ほとんどの議員さんは知らないと思います. 現に今一番危険なのは,国賊であるところの,この仁木博文という人間がですね, 徳島県の医師会といいますか,保険医協会を通じて国会誓願を出しておる. これは6月の3日に請願書を受理して,少なくとも次の国会にはこれをね, 採択するでしょう.当然マニフェストそのまま自民党が維持するならば, 自民党,民主党と自民党の圧倒的多数によって, これが国費助成によってですね,全ての女の子にこれを打とうとすることになるわけです. こんな恐ろしいことがありますか? ですから,国費を助成するということはどういうことかというと, 危険性がないとして推奨することですから, これは完全な確信犯で共犯です.
まあこの問題提起をした上で,これ全国で問題提起していきます. 我々の団体も含めて問題提起していきますが, この問題提起をした後でも,まだ政党がですね,他の既存の政党が, これをやろうとするのであれば,我々は政党に対してでも, 製薬会社に対してでも,医療機関に対しても, 直接攻撃を辞さない覚悟がなければ,日本の子供が守れないということを, 最後にどうしても,みなさんの,決起をお願いしたい意味で, 今日,やってまいりました. どうかこの気持ちを,みなさん共有していただいて, もう今日からその思いを共通して,発信していただくように, くれぐれもよろしくお願いします. どうもありがとうございました.